電話番号の区切り方のルールは、地域によって異なります。
人口が多い大都市ほど市外局番が短くなり、人口が少ない地域は市外局番が長くなります。
今回は、電話番号の区切りのルールを説明していきますね。
電話番号の区切り方、基本ルール
電話番号の区切り方は、固定電話では、全部で4通りあります。
①0×–△△△△–○○○○
②0××–△△△–○○○○
③0×××–△△–○○○○
④0××××–△–○○○○
区切り方は上の4つのどれかになり、地域によって変わります。
まず先頭にはどのパターンでも(0)が来ます。
この(0)は実は市外局番ではなく、日本国内で電話するときの国内通話を示す(0)です。
話は逸れますが、海外からかける場合、国番号(81)のあとは、この(0)を除いた番号でダイヤルします。
つまり、海外から東京(03地域)に電話をかけたい場合は、最初に国番号の(81)をダイヤルし、次は(3)になります。
ですから先頭に来る(0)は国内通話の番号であると覚えておくのもいいかもしれませんね。
話を戻して、先頭の(0)の次には(1)〜(9)の番号が振り分けられています。
これは、日本を大きく9つに分けている番号です。
簡単に説明すると、下のように分かれています。
(1)は北海道から北東北
(2)は南東北と(4)地域を除いた北関東、新潟県、(5)地域を除いた長野県、山梨県の一部、埼玉県の一部地域、富山県の一部地域
(3)は東京都23区と狛江市の一部、調布市の一部、三鷹市の一部
(4)は上記(2)と(3)の地域を除いた南関東、茨城県の一部、山梨県の一部、静岡県の一部
(5)は(2)と(4)を除いた山梨県、(4)と(7)を除いた東海地方、神奈川県の一部、(2)を除いた長野県、滋賀県の一部、奈良県の一部、和歌山県の一部
(6)は大阪の一部
(7)は上記(2)を除く北陸、(5)、(6)の地域を除いた近畿、三重県の一部、岐阜県の一部
(8)は中国、四国
(9)は九州、沖縄
というようになっています。
このように9つに分かれていますが、地域によって人口や企業数に違いがあり、電話契約数に差が出てきます。
すると、地域によっては電話番号が足りなくなり、人口が少ない地域では電話番号が余ってしまうということが起こります。
それでは全体的にバランスが悪くなるので、最初に説明した4つの方法で、電話番号を分けているんです。
ハイフンの入れ方、正しい位置は?
最初に説明したように、電話番号は下記の4つの方法で書き表します。
①0×-△△△△-○○○○
②0××-△△△-○○○○
③0×××-△△-○○○○
④0××××-△-○○○○
まず①は東京や大阪などの人口が多く、電話番号がたくさん必要になる地域です。
東京03、大阪06などですね。
次に②はその次に人口が多く、電話番号が必要になる地域。
仙台市022、横浜市045、京都市075、福岡市092などです。
③はその次です。
甲府市0555、豊田市0565、奈良市0742、五島市0959などです。
そして④は一番少なく、東京都大島町04992、東京都小笠原村04998などがあります。
①の地域では、市外局番から下の市内局番に当たる(△)の部分が4桁あり、その分多くの電話番号を作ることができます。
④の地域では、市内局番に当たる部分が1桁しかないので、その分、電話番号の数は少なくなります。
このようにして日本の電話番号はバランスをとっているんです。
電話番号は、まず国内通話番号、それから市外局番と市内局番を含め合計6桁、そして4桁の加入者番号の合計10桁で構成されています。
地域によって、市外局番の長さは違いますので、電話番号を相手の方に聞く機会があったら、どこで分けるといいか確認した方がいいですね。
どうしても気になるという方は、総務省発行の市外局番の一覧を見てみると面白いですよ。
ハイフンを入れる入れないはどうでも良いのか?
電話をかけるにあたって、ハイフンを入れるかどうかは特に問題にはなりません。
ハイフンを入れるのは、目で見た時に見やすいか、見やすくないかの問題になります。
ハイフンが入っていた方が見やすいので、その場合は、
(国内番号の0と市外局番)–(市内局番)–(加入者の番号)
というふうに分けると見やすくなりますね。
iPhoneやAndroidで電話番号の区切りがおかしい?
誰かの電話番号を携帯番号に登録する時、区切りがきちんと表示されない場合がありますが、それは気にする必要はありません。
電話は問題なくかけることができます。
iPhoneでいくつかの地域の市外局番と適当に電話番号を入れて確かめてみたところ、ハイフンは表示されませんでしたが、スペースできちんと分かれて表示されました。
東京03はもちろん、小笠原村の番号も④の0××××-△-○○○○の形できちんと分かれて表示されたので、Androidでもしっかり表示されるのではないでしょうか。
どうしても綺麗に分かれてくれないという方は、電話帳の編集から手動で登録しましょう。
そもそもハイフンとは?
そもそもハイフンとは、電話番号を目で見たときに見やすくするためのものです。
電話をかけるために必ず必要なものではありませんし、自分の電話帳にメモする程度であれば特に神経質になる必要はないのではないでしょうか。
もちろん、正式な書類に記入するような場合は、きちんと分けて書くことをお勧めします。
まとめ
今回は、電話番号のハイフンについて説明しました。
・電話番号の区切り方は、固定電話では、全部で4通り
①0×-△△△△-○○○○
②0××-△△△-○○○○
③0×××-△△-○○○○
④0××××-△-○○○○
- 人口が多い地域は、市外局番が短く、人口が少ない地域では市外局番が長い
- ハイフンは、見やすくするための手段であって、電話をかける時になくて困るものではない
- 最近ではiPhoneでも自動できちんと分けてくれる
今まで何気なく書いていた電話番号ですが、よく調べてみると色々な地域の人口なども推測することができて、とても面白いですね。
ハイフンは入れる場所が違っていても電話をかける分には問題はありません。
でも、間違って表記することで気分を害する人もいるかもしれませんので、誰かに見られるような場合は正確に表示できるといいですね。