家やマンションに雷が落ちる確率は「5万分の1」と言われています。
この確率は宝くじの高額当選確率(1,000万分の1)よりも高く、自分に限って家やマンションに雷が落ちることはないとは言い切れません。
それではもし家に雷が落ちたらどうなるのでしょうか?
この記事では、
・雷が落ちたら火事になるのか?
・雷サージとは何か
・雷が鳴っているときの対処は?家電のコンセントを抜くべきか?
・家のどこが一番安全なのか
について紹介していきます。
雷が落ちたら火事になる?
家やマンションに雷が落ちることにより、住宅内に非常に強い電力が流れ、火事につながる場合があります。
基本的には、雷が鳴ったら屋内に避難するようにと天気予報等でも言われるように、住宅内も安全です。
しかしコンセントの埃に引火したり、電化製品がショートしたりして火事が発生する可能性も十分にあります。
積乱雲が発達し、雷がよく発生する夏から秋にかけて、落雷で家が全焼したというニュースは聞いたことがあると思います。
落雷1回の電力は約1億ボルトで、家庭の電圧の約100万倍にもなります。そんな電力が一瞬のうちに家に流れたら、家電がショートを起こし火事になってもおかしくはないでしょう。
このように、雷により瞬間的に非常に高い電圧が流れることを「雷サージ」と言います。
雷サージが起きると家にどのような影響が出るのでしょうか?
雷サージとは?
雷サージとは、落雷により瞬間的に高電圧が流れ、その影響で建物内に非常に大きな電流が流れることを指します。
雷サージにも2種類あり、直撃雷サージと誘導雷サージというものがあります。
直撃雷サージとは、雷が直接家やマンションに落ちることで家の中に電気が流れ込む現象です。
誘導雷サージとは、木や電柱などに落雷して近くの電線をつたって家の中に電気が流れ込む現象のことを指します。
このような雷サージが起こると、まず影響が出るのは家電です。
想定以上の電流が流れるため家電の故障や出火につながります。
防ぎようのない雷サージが起きた時、家電の故障を防ぐための対策はあるのでしょうか?
雷が鳴っているときはコンセントを抜く?
雷が鳴っているとき、雷が落ちる可能性があるときは念のためコンセントを抜いておくことをおすすめします。
なぜなら家に雷が落ちた時、コンセントから大きな電流が流れ、家電の故障を引き起こす可能性があるからです。
また、ショートした電化製品から出火し火事になる可能性もあります。
特に、普段からコンセントを挿しっぱなしにしているようなパソコンなど、電源を切っていてもコンセントから電流が流れてくるかもしれないため、忘れずに抜くようにしましょう。
しかし雷が鳴る度にコンセントを抜くのは大変ですよね。
雷が鳴っているときコンセントを抜くのは重要ですが、警報が出ている時など、その都度判断してもよさそうですね。
加えて電化製品のコンセントを抜いていても、火事が起きる可能性はゼロにはなりません。
埃をかぶっているコンセントに電流が流れた場合、埃に引火し火事になる場合があるからです。
そのため普段からコンセントに埃が溜まらないように掃除するといいかもしれませんね。
ただ、テレビの裏や冷蔵庫など、どうしてもコンセントが遠くて掃除しにくい場所もあります。
できるだけの対策をしても雷が落ちてしまったらどうすればいいのでしょうか?
家の中のどこが安全?
家中の家電や、天井、壁から1m以上離れた場所にいることが一番安全です。
雷が家に落ちた時、雷の電流は家の天井や壁をつたって流れていき、近くにいる人に放電することがあるため、そこからなるべく離れた場所にいることが安全につながります。
また、家電製品のコンセントから電流が流れて火事が起こる可能性もあるため、あまり近くにいないほうがいいでしょう。
つまり部屋の中央付近にいることが安全につながるということですね。
家やマンションに直接雷が落ちた時だけではなく、雷が家の近くに落ちた場合でも、感電の可能性があります。
外とつながっている窓枠や水道管から電流が流れてくることがあるため、雷が近くで鳴っている時は金属類や水回りに近づかないほうがいいでしょう。
まとめ
家やマンションに雷が落ちる確率は5万分の1との数値があり、自分に限ってないとは言い切れない確率です。
雷が家やマンションに落ちた時、瞬間的に非常に大きな電流が流れ込む雷サージが発生し、埃を被ったコンセントやショートした家電製品から火事につながる可能性が十分にあります。
そのため、普段からコンセントの埃をふき取るなど掃除をしたり、雷が鳴っている時や警報が出ている時はコンセントを抜いたりしておくことが雷被害の対策になります。
また、落雷時天井や壁をつたって電流が流れ、近くにいる人に感電する可能性があるため、雷が鳴っている時は部屋の中央付近にいることが安全につながります。
身の安全を守るため、雷が鳴りだしたら落雷情報や雨雲レーダーを確認して対策をしっかりと行いましょう。