残念ながら一般人が非通知電話の番号を特定する事はできません。
警察が事件の捜査などで接続局に問い合わせて特定する事がありますが、システム上の理由や個人情報保護などの理由により、一般人が知る事はできないようになっているのです。
非通知でかかってくる電話は詐欺や嫌がらせなど迷惑電話の可能性が高いので、そんな時は着信拒否設定をしておくと便利ですよ。
今回は非通知電話の仕組みや、着信拒否設定の方法などをお伝えします。
非通知電話が誰からかわかる方法はある?
結論から言うと、非通知電話の相手の番号を調べるのは不可能です。
調べる事ができない理由は大きく分けて3つあります。
システム上の理由
非通知電話は番号の頭に「184」を付けて発信します。
相手が「184」をつけて発信すると、その端末から接続局に電話番号は伝わりますが、接続局から受信者の端末には接続回線番号情報が伝わらない仕組みになっています。
そのため受信者側は発信者の番号を知ることはできません。
厳重なセキュリティ
非通知でかけてきた相手の番号は接続局までは届いています。
しかしその情報は厳重なセキュリティで守られているため、一般人がパソコンやスマホなどでアクセスする事は不可能です。
個人情報の保護
「接続局に問い合わせすれば教えてもらえるのでは?」と思うかもしれませんが、電話番号は個人情報にあたるため、正当な理由なく外部の人に教えることはありません。
しかし、緊急性を要する場合や事件性がある場合に限り番号情報を警察などに提供する事があります。
非通知電話の番号を知る事ができるのは、警察などが事件捜査などの正当な理由で裁判所に許可された場合のみです。
このような理由から、個人が非通知電話の番号を知るのは不可能と考えた方が良いでしょう。
スマホも非通知の番号を知る方法はないのか(ドコモ・au・ソフトバンク)
残念ながらスマホでも非通知の番号を知る方法はありません。
非通知の番号を調べるアプリがあるという噂もあるようですが、前述の通りシステムやセキュリティの面からそのような事はできないようになっています。
電話番号は個人情報として厳重に保護されているため、アプリで番号が分かってしまったら大変なことになってしまいますよね。
もしそのようなことを謳ったアプリがあったら注意しましょう。
誰?どこからの電話?可能性のお話
どこの誰が、何のために非通知で電話をかけてくるのでしょうか?
非通知で電話をかけるには何か理由があるはずです。
可能性としては以下のような事が考えられます。
詐欺電話
「オレオレ詐欺」や、公的機関の職員などになりすます「なりすまし詐欺」など、詐欺目的で電話をかけてくる人は非通知でかけてくる事が多いです。
お金を請求するような内容の電話はお金を騙し取られる可能性があるので注意しましょう。
いたずらや嫌がらせ、ストーカー行為
悪意を持った人からの嫌がらせやストーカー行為が目的の可能性もあります。
深夜や早朝などお構いなしに何度もかけてきたりなど、非通知にする事で相手に恐怖心と不安感を与えようとしているのかもしれません。
電話調査会社の情報収集
ワン切りの非通知設定の電話が昼間にかかってくる事があります。
昼間のワン切り電話の目的は電話調査会社の情報収集が目的のことが多いようです。
電話調査会社が国内の電話番号にワン切りでかけて、その電話番号が現在使われているかどうかを定期的に調べているということです。
以上の可能性から察すると、電話番号を「知られたら困る」「知られたくない」人たちが非通知電話をかける事が多いようですね。
非通知でかかってきた時点で迷惑・詐欺電話の可能性が高いので、そのような電話には出ない方が良いでしょう。
非通知電話の拒否設定方法
非通知電話の拒否設定の仕方は、端末の機能で設定する方法と、キャリアの提供している着信拒否サービスを利用する方法があります。
詐欺や嫌がらせなど、非通知でかかってくる電話はあまりいい内容ではない事が多いです。
かかってくるとついうっかり出てしまう事もあるかもしれませんが、犯罪やトラブルに巻き込まれないためにも非通知電話の着信を拒否しておくと安心ですよ。
iPhoneで非通知電話の拒否設定をする方法
- 設定を開く
- 「電話」の項目を選択
- 「不明な発信者を消音」の項目を選択
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
Androidで非通知電話の拒否設定をする方法
Androidの場合は機種やAndroidのバージョンによって表示や設定方法が異なる事があります。
- 「設定」アプリから「通話設定」を選択
(設定に通話設定の項目がない場合は「電話」アプリの右上の「メニュー」ボタンから「設定」→「通話」を選択してください。) - 「着信拒否設定」を選択
- 「非通知」の項目をオンにする
docomo 番号通知お願いサービスの設定の仕方
docomoユーザーなら無料で利用できます。
電話番号を通知しないでかけてきた相手に番号通知を依頼するガイダンスを流します。
- 電話アプリで「148」に発信
- 案内に従い「1」をタップする
- 「ただいまから番号通知お願いサービスを開始します」とアナウンスが流れたら設定完了です
au 番号通知リクエストサービスの使い方
無料で利用可能です。
非通知でかかってきた電話に番号通知のお願いを促すガイダンスを流します。
電話アプリで『1481』に電話をかけるだけで設定完了です。
SoftBank ナンバーブロックサービスの使い方
月額110円のオプションサービスになっており、最大20件までの迷惑電話の登録ができます。
SoftBankのナンバーブロックサービスで非通知電話を拒否したい場合は1回その電話に出る必要があります。
非通知電話には固有のIDのようなものがあるらしく、それを1回着信させて登録しないと設定ができないようです。
【ナンバーブロックサービスでの非通知電話拒否設定の方法】
- 迷惑電話を着信応答後「144」をダイヤル
- 「1」を選択
- 「#」を選択
- お断りガイダンスを選択
- 「#」を選択し、登録完了
SoftBankのナンバーブロックサービスでは、非通知電話すべてを着信拒否するように設定する事はできないので個別に登録する必要があり少々面倒くさいです。
SoftBankは設定がややこしく、しかも有料なので端末側で設定した方が簡単かもしれませんね。
詐欺やトラブルに巻き込まれないためにも、しっかり非通知拒否設定をしておきましょう。
非通知電話を特定できるケースとは
先ほどお話しした通り、非通知でかかってきた電話は基本的には番号を特定する事はできません。
システム上の理由や個人情報保護の観点から、ほぼ不可能と言えます。
しかし、場合によってはバレてしまう事も。
次のような場合はバレる可能性があるので注意が必要です。
非通知電話のかけ方を間違えている
非通知電話をかける際は、番号の最初に「184」を付けて発信します。
間違えやすいのが、この「184」の番号を間違えていたり「184」を末尾に入れてしまうケースです。
このようにかけ方を間違えてしまうと、普通に相手に番号が通知されバレてしまいます。
警察署・消防署に非通知は通用しない
警察署や消防署では、事件、事故、災害などの通報で緊急性を要する場合などに、非通知電話の番号や位置情報を電話会社に照会して特定する事があります。
あくまで緊急性や犯罪性がある場合に限った対応ですが、度重なる非通知電話の場合はイタズラ電話として捜査の対象になってしまうので気をつけましょう。
IP電話にかけた場合はバレる事がある
IP電話とは、インターネット回線を利用した「050」から始まる番号の電話のことです。
IP電話に非通知で電話をかけると、電話回線網の接続を行う電話交換機で番号の通知・非通知の設定がされていない事が原因で相手に自分の番号が通知されてしまう事があります。
「050」から始まる番号にかける時には注意しましょう。
このように相手にバレてしまうケースもありますが、基本的にはちゃんと「184」を付けてかければバレる事は無いので大丈夫ですよ。
まとめ
残念ながら非通知電話の番号を特定する方法はありません。
システム上、相手に番号が伝わらない仕組みになっており、電話番号は個人情報として厳重に保護されるためです。
非通知電話に出てしまうと、詐欺や犯罪など思わぬトラブルに巻き込まれてしまう事もあります。
そうならないためにも、非通知拒否設定をしっかりしておきましょう。