スタバで提供される紙ストローが「まずい」と言われる理由、それはプラスチックストローでは感じない、紙ならではの独特なにおいと味、そしてざらつく感触のためです。
敏感な人には特に気になりますし、そうでなくともやはりちょっと厳しいですよね。
でも紙ストローが嫌なときは、スタッフさんに頼めばプラスチックストローがもらうことができるんです。
ちょっと休憩、お茶しようというシーンでとりあえずの人や、新作が出れば必ず行く!という人がいるなど愛好者の多いスタバですが、最近は紙ストローだから、おいしいドリンクも甘くて冷たいフラペチーノもまずく感じる、嫌だという声が増えているようです。
ではなぜ紙ストローがまずいのか、や、まずいのにスタバのストローが変更されたのかの理由を詳しくご紹介します。
スタバの紙ストローがまずいと言われる理由
スタバの紙ストローがまずいと言われる理由、それはもう絶対的にプラスチックストローと素材の性質が違うからです。
プラスチックストローはほとんど無味無臭、表面は滑らかでこれまで長く使っていて特に違和感なく口にすることができます。
それに対して紙ストローは素材である紙にのりをつけ、コーティングしたものです。
そのため 普段、紙のにおいを嗅ぐ(かぐ)ことがあまりない多くの人にとっては、食べ物や飲み物を口にする前に紙そのもののにおいが感じられることに違和感を感じることが多いようです。
さらにプラスチックでは感じない紙独特の、段ボールのような味がする。
なによりざらついて唾液を吸い取られるような感触がすると感じる・・・文字にしていてもやはりおいしさを半減、激減させる要素だらけです。
紙ストローがまずいといわれるのは当然、と思ってしまいますね。
嫌なときは拒否できる?
紙ストローが嫌な時は拒否できるか?というとちょっと物々しいですが、そんな大げさなことはなく、スタッフの方に一言「プラスチックストローをください」と言えば、もらえます。
感覚的に嫌なひともいますし、紙ストローの原料・素材に対して何らかのアレルギーがある人もいる可能性があるからです。
花や食物など、すべての人にアレルギーが起こらないと言い切れるものはないので、紙ストローも同様に配慮されているようです。
紙ストローの提供に伴うご使用上の注意 として案内もされています。
もちろんプラスチックストローは無料のままですから、その点はご安心くださいね。
ふやける、詰まるを防止することはできる?
プラスチックストローとちがう、紙ストローのもうひとつの難点、ふやけるのを防止するためには「長く水分に浸けたままの状態にしない」ことが一番です。
一度浸してしまうと時間がたつごとにふやけてしまって使えなくなりますが、つけたままにするよりは、引き上げて水に触れなくしておいたほうがふやけが進みにくいからです。
そして、もう一点 紙ストローにはもうひとつ「詰まる」問題、フラペチーノのフルーツやトッピングが詰まってしまって飲めなくなるという難点もあります。
紙ストローは表面プラスチックストローより滑りにくい、水分に浸ると張りがなくなる、なによりプラスチックストローより唇との密着度が低いせいか、紙ストローは吸いにくいために余計に詰まりやすいようです。
トッピングや果肉はスプーンですくって食べることもできますが、紙ストローのために食べ方を変えなければならないのも・・・せっかくおいしいのにストレスが大きいですよね。
詰まってしまったら我慢せずにプラスチックストローをもらいに行くか、または最初からプラスチックストローをもらっておくのもよいかもしれません。
それが気になる人も多いようで、最近はマイストローの持参という手も使われているようです。
そもそもプラスチックストローの提供を廃止して、紙ストローにする理由というものがあるのですから、毎回プラスチックストローをもらうのはちょっと・・・というためらいや環境への配慮としてマイ箸と同じような感覚での利用ということでしょうか。
またスタバといえば#スタバのある生活、#おしゃれスタバなどのハッシュタグがあるほどInstagram、インスタ映えする画像が撮れるスポットだったはず。
それが紙ストローではちょっとどころではない映えなさ。。。これじゃおしゃれじゃない!スタバの意味がない!!・・という方のために、カラフルなMYストロー(品名:リユーザブルストロー&シリコーンケース 色展開:イエロー/ピンク)も販売されています。
素材がゴムということで、紙ストローとはまた別に好みの分かれるところですが、映えのほうは大丈夫そうですよ。
もちろん、スタバ純正?以外にもたくさんストローはありますから。お好みで選んで携帯する、持ち歩くのは全然アリです。
なぜ飲みにくい紙ストローに変更されたのか
スタバ好きにも嫌がられる紙ストロー導入、なぜわざわざ飲みにくいこの紙ストローに変更されたのでしょうか。
それは、プラスチックごみの海洋汚染が問題になったためです。
プラスチックごみも様々あり、「プラごみ」としてリサイクルされる容器などの大き目のものもありますが、比較的小さなものはそのままゴミとして捨てられるため、結果海洋汚染の原因となると考えられたのです。
特にその深刻な汚染状況を写したものとして、海岸に大量に打ち寄せられたプラスチックごみや、ウミガメにストローが刺さった動画などがSNSで拡散された影響は大きく、世界中でプラスチックごみ廃止・削減の動きが高まりました。
スタバは創業以来「コミュニティへの貢献」をミッションとしているので、自社の提供するものが、環境を汚染することのないよう、対策に取り組む必要があります。
そのような状況から、2018年7月、2020年末までに全世界のスターバックスにおいて使い捨てのプラスチック製のストロー全廃を発表したのです。
“持続可能性に挑むことは私たちスターバックスのDNAの一部でもあり、我々がミッションに掲げ、創業以来大切にしてきた「コミュニティへの貢献」のための一歩でもあります。引き続き、地域社会へ更にポジティブな変化をもたらすことを目指し、ストローのみに留まらず、店内で使用するその他の使い捨てプラスチック資材削減に向けた取り組みを積極的に推進してまいります。”
https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2020-3248.php より抜粋
紙ストローからプラスチックストローへの変更は、環境汚染につながる恐れがあるものを使い続けるわけにはいかない、という企業としての取り組みでした。
1つ1つは小さくとも、それが大量に消費され、捨てられることを防ぐことで、より良い地球環境を持続可能にするということだったんですね。
そのようなわけですから、スタバにプラスチックストローが戻ることはないようです。
プラスチックストローに慣れているので、なかなかすぐに慣れられるものではないかもしれません。
でも、必要とする人が多いものなには技術の進化や発展も早そうですから、そう遠くない未来に、同じ紙でももっと今より使いやすいストローが採用されるかもしれませんね。