iphoneを使っているとvpn(ブイピーエヌ)ってよく聞きますよね。
vpnとはインターネットを使う時に専用のネットワークを仮想空間で作って、他の誰かにデータを盗み見されたり改ざんされたりするのを防ぐためのセキュリティ技術です。
vpnでは「トンネル」という通路を作って、その中をデータが通ります。
そして、トンネルだけでは足りないセキュリティ対策をパワーアップさせるために、データの信頼性を確かめる「認証」、データを無意味な文字に変える「暗号化」が登場します。
iphoneを使っていて、今月もデータの残りがない~!と嘆くことってありますよね。
アプリを使ったり、メッセージを送ったりそれだけ絶えずデータのやり取りをしているってことです。
vpnを知って安全なインターネットをしましょう!
今回はvpnとは何か?、トンネル・認証・暗号化ってどういうもの?、iphoneの設定するメリットは?をご紹介します。
vpnとは、についてまとめ!トンネル・認証・暗号化から、iphoneに設定するデメリットまで!
最近では街やお店、カフェ、公共交通機関でもFreeのWi-fiサービスを提供する場所が増えましたよね。
データ代が浮く!と思って私もついつい使っちゃいますが、Free Wi-fiを使う時に「データが第三者に見られる可能性がありますよ」という注意書きを見ませんか?
そんな風に第三者からの盗み見、改ざんを防ぐのがvpnです。
vpnとはどんなものでどんな仕組みなのか、そして良いことばかりに聞こえるけどiphoneに設定したらデメリットがあるの?をここではお伝えします。
vpnとはVirtual Private Networkの頭文字です。
意味は字のそのままで、自分とデータの送り主の特定の人だけが使う仮想のネットワーク空間です。
iphoneの通信ならばインターネットの中に仮想ネットワーク空間を作ります。
vpnを使えば安全なのねと思っていてもどんな仕組みだから安全なのか知りたいですよね。
「トンネル」「認証」「暗号化」の3つの言葉を使ってその仕組みを簡単に説明します。
- トンネル
- 認証
- 暗号化
トンネル
専用の仮想ネットワーク空間ができたら、その中にトンネルを作ります。
自分とデータを受け取る人だけが通る通路を作っちゃうんです。
人や車が通るトンネルをイメージしてみると分かりやすいですよ。
トンネルは入口と出口からしか行き来できないし、入口、出口以外の外側から入れませんよね。
トンネルを通る人が自分と受け取る人だけになれば、データは他の人には渡らなくなります。
認証
とはいえ、トンネルを作ったら安全!…ではないんです。
中には高い技術を用いて通っているデータを盗もうとする人もいます、怖いですね。
トンネルの中を通るデータの受け取り主(相手)が間違っていないか、信頼できる相手かを確かめることを「認証」と言います。
暗号化
トンネルを作って、認証して、そしてもう1つ「暗号化」することが大事です。
流れるデータを無意味な文字列に変えることを「暗号化」と言います。
暗号化されたデータは鍵がないとただの無意味な文字列です。
トンネルに侵入してデータを盗まれても中身を盗み見ることはできなくなりますね。
vpnを利用して、トンネル、認証、暗号化にも対応したらセキュリティ対策は良さそう。
でも良いことばかりで、本当はiphoneに設定するデメリットがあるんじゃない?って思いますよね。
iphoneでvpnを利用するデメリットは、利用する時間帯によって通信が遅くなること、それとバッテリーの消費が早まることが主なものです。
メリットは?iphoneに設定するのはセキュリティ強化出来るから?
iphoneでvpnを利用するのにはデメリットもあるけれど、断然メリットの方が大きいですよ。
メリットには次のものがあります。
- Free Wi-fiへ安全に接続することができる
- 離れたところから接続することができる
- 会社内などのシステムへのリモート接続ができる
Free Wi-fiへ安全に接続することができる
トンネルを作って、認証・暗号化することによりFree Wi-fiのサービスを使った通信でも盗み見や改ざんのリスクを抑えることができます。
Free Wi-fiを使ってネットショッピング、ネットバンキングなどの個人情報を使う処理をするときは、データを守るために出来るだけvpnを使うようにしましょうね。
離れたところから接続することができる
自宅だけでなく、カフェやサテライトオフィスから会社のネットワークへ接続して仕事をすることも増えましたよね。
vpnを使うことで、安全に会社のネットワークへ接続することもできますよ。
会社のデータは大切ですから、Free Wi-fiなどの無防備なネットワークはそのまま使わず、vpnの設定をするようにしましょう。
位置情報を隠すことができる
vpnを使うことで位置情報を隠すことができます。
位置情報を隠すとどんなメリットがあるの?と思うかもしれませんが、ネットワークに接続する時に使うIPアドレスは現在私たちのいる位置が割り出せるんです。
他の情報と組み合わせるといわゆる個人の情報が分かってしまい、プライバシーが侵害されるリスクがあります。
vpnを使うと私たちの位置情報は見えることはないので、身元を隠して安全に接続することができますね。
おすすめ!iphoneで使える無料のvpnアプリはこれ!
iphoneでvpnを使いたいときに悩むのがvpnアプリの多さ。
有料のものと無料のものがありますが、初めてvpnアプリを使うなら、接続サーバの多いもの、App Storeからインストールできるもの、データ使用量が無制限もの、そして無料体験ができるものを選ぶとよいですよ。
App Storeの評価とレビューを参考にして自分に合うアプリを選ぶのもよいですね。
おすすめのvpnアプリはこれです。
- Tunnel Bear VPN
- Proton VPN
- Hide me
Tunnel Bear VPN
Tunnel Bear VPNは接続サーバ数20以上、試用期間制限無しで、安全性に定評のあるアプリです。
有料版と無料版がありますが、無料版でも月500MBの容量制限ですので、ライトユーザに向いています。
登録もわずらわしい手順の多い解約についても簡単なので、初めてvpnを使ってみる、試しに使ってみる場合にもおすすめです!
Proton VPN
Proton VPNはプライバシーの保護やセキュリティをなど安全性を重視したい場合におすすめのvpnアプリです。
有料版と無料版があり、無料版の接続サーバは3、データ無制限です。
有料版にすると接続サーバは60以上となり、高速なアクセスもできますよ。
使い勝手が良ければ有料版へ変更しても良いですね。
Hide me
英語が苦手、できれば日本語でサービスしているvpnアプリが使いたいなという場合には、Hide meがおすすめです。
有料版と無料版があり、無料版の接続サーバは5、容量制限は10GBです。
日本語のサイトでやっぱり使いやすさがありますね。
通信もまずまずの速度で、セキュリティも保たれています。
ただし、無料版では日本のサーバに接続できないことは注意が必要です。
いずれのアプリも内容は変更になることがあるので、利用する場合はリンク先を確認してみてくださいね。
自分で設定可能!vpnアプリ
vpnアプリは自分で設定可能です。
試してみたいvpnアプリが決まったら、次の手順で進めてみましょう。
バージョンアップで設定手順や入力項目に変更がある場合があり、実際の手順と異なる場合がありますので、公式のページも参照してくださいね。
Tunnnel Bear VPN設定
手順
- アプリをダウンロードし、インストールします
- アプリを起動します
- メールアドレスと設定したいパスワードを入力し無料アカウントを作成します
- メールアドレスへ確認メールが届くので、アカウントの確認ボタンを押します
- メールでのアカウント確認が完了したら、アプリへ戻り続行をタップしてアカウント登録を完了する
- Tunnel Bear 利用規約への了承画面が出たら、規約を確認して同意ボタンを押します
アカウントが登録できたら、vpnの接続をしたい国を選択することで設定が完了です。
vpn接続中は鍵のマークが画面上部に表示されます。
無料版は500MBの容量制限があるので、アプリの画面で残り容量を確認しながら使ってみてくださいね。
Proton VPN設定
- 公式サイトの[GET PROTONVPN NOW] よりフリープランを選択し、ユーザ名、パスワード、メールアドレスを登録します。
Proton VPN 公式 - アプリをダウンロードし、インストールします
- アプリを起動します
- Login画面になったら事前に登録したユーザ名とパスワードでログインします
- ログイン後にサブスクリプションについてのメッセージが出るので、無料版で使用したい場合は[Maybe Later]を選択します
アカウントの登録ができたら設定画面で接続するvpnサーバを選択し設定は完了です。
VPN接続中はVPNという文字が画面上部に表示されます。
Hide me 設定
- 公式サイトの[Hide.meを入手] よりフリープランを選択し、アカウントを登録します
Hide me 公式 - アプリをダウンロードし、インストールします
- アプリを起動します
- ユーザ名、パスワードでログインします
アカウントの登録ができたら設定画面で接続するVPNサーバを選択し、接続ボタンを押せば設定は完了です。
無料版は日本のサーバを選択できないので注意しましょう。
VPN接続中はVPNという文字が画面上部に表示されます。
どうして?vpnが接続できない、勝手にオフになる時の方法
vpnの設定は正しくできたのに接続できない、勝手にオフになってしまうという時はこんな方法を試してみてください。
設定は正しくできているのにvpnに接続できない、勝手にオフになってしまうということが起こる場合は、アプリの問題か、iphoneの問題か、ネットワークの問題かなどが考えられます。
どこが問題かによって対処方法が変わってくるのですが、まずは簡単な対処方法として以下を試してみてくださいね。
- vpnアプリの再起動
アプリに問題があるかも?という時は、アプリを強制停止して再起動してみましょう。 - スマホの再起動
アプリを再起動してもやっぱり接続されない、そんな場合はスマホ本体を再起動してみましょう。
全てのプロセスが停止しますので、再起動後にうまく接続できるようになることも多いですよ。 - Wi-fiサービスの切断と再接続
オフになったりオンになったりを繰り返している場合は、ネットワークの通信状態がよくないことが考えられます。
Wi-fi接続を切断し、再度接続してvpn接続を確認してみましょう。 - 接続しているVPNサーバの変更
接続しているVPNサーバにたくさんの人がアクセスしていたり、サーバにつながるネットワークが混雑していることも繋がらない原因になります。
その場合は、接続先のVPNサーバを近い国の設定に変更してみましょう。
上記の方法を試してみてもうまく繋がらない、勝手にオフになってしまう場合は、公式サイトで接続に関する障害情報が出てないか、アプリの不具合情報がないかも確認してみましょう。
時間がかかっても良ければ、手っ取り早くサポートへ問い合わせしてみてもよいですね。