冷蔵庫はどこから壊れるかというと、コンプレッサーと扉のパッキンが多いです。
コンプレッサーは冷蔵庫の心臓とも言われる場所ですし、扉は一日に何回も開け閉めすることでゴムが劣化するからです。
故障の前兆は3つ。
「いつもと違う音」「冷えない」「水漏れ」です。
冷蔵庫の寿命は10年前後と言われているので、もしあなたの冷蔵庫がそれくらいの時期でこの3つの前兆に当てはまるなら、買い替えのタイミングかもしれません。
でもその前に自分で確認できることもありますよ。
だって、冷蔵庫の買い替えって簡単にできる出費ではないですからね。
ではここからは、冷蔵庫はどこから壊れるか、故障の前兆についてや、自分で確認できることなどについてもお話していきます。
冷蔵庫はどこから壊れることが多い?
冷蔵庫はどこから壊れることが多い?かというと、主にコンプレッサーと扉のパッキンの2つがあります。
コンプレッサー
コンプレッサーとは冷蔵庫を冷やすための装置です。
ですからここが壊れると冷蔵庫が冷えなくなります。
そうなるともう冷蔵庫の機能を果たしません。
ちなみに冷蔵庫本体の保証は1年ですが、コンプレッサーの故障に関する保証は5年が一般的です。
それだけコンプレッサーは冷蔵庫にとって大事な部分なので修理代も高く、使用年数が10年以上経っているならば冷蔵庫の買い替えをしなければならないかもしれません。
扉のパッキン(ゴムの部分)
扉のパッキンは素材がゴムですから、どうしても時間とともに劣化してきます。
冷蔵庫って、一日に何回扉を開けますか?
あらためて考えてみても数え切れないですよね。
それだけゴムにかかる負担も大きいということです。
つまり、扉のパッキンは壊れる可能性が高い場所となります。
でもパッキンだけの交換ならばコンプレッサーほどの料金もかからずに済みます。
冷蔵庫は主にコンプレッサーと扉のパッキンから壊れることが多いことを覚えておくとよいですね。
故障の前兆とは
冷蔵庫の故障の前兆は主に、「いつもと違う音がする」「冷えない」「水漏れ」の3つがあります。
いつもと違う音がする
冷蔵庫は、少なからず音がします。
それは、コンプレッサー、ファン、製氷機がそれぞれ作動している音です。
普段でも、決してうるさくはないけれど低くて小さい音が聞こえますよね。
でも実は、いつもと違う音がしても故障ではない場合もあります。
- 冷蔵庫が壁にくっついている場合
- 冷蔵庫に食品が入りすぎている場合
- 冷蔵庫を開けたままにしておいたり、扉を頻回に開け締めを繰り返した場合
これらの原因は、冷蔵庫の振動が余分に伝わるためだったり、冷蔵庫内をもっと冷やそうとコンプレッサーが多く作動するためなので、それらを改善することで対応できます。
それでもいつもと違う音がする時は、故障の前兆かもしれません。
特にコンプレッサーは劣化してくると、音が大きくなったり、明らかにいつもと違う音がすることがあります。
普段は冷蔵庫の音なんて気にしていないと思いますが、いつもと違う音が聞こえてきたら、まずは冷蔵庫の周りや中をチェックしてみてください。
冷えない
冷蔵庫が冷えない状態にも、故障の前兆である場合とそうでない場合があります。
なのでもし冷えないなと思ったら、まず確認してほしいことがあります。
- 冷蔵庫が壁にくっついていませんか
- 冷蔵庫の上にものが乗っていませんか
- 冷蔵庫に食品を入れすぎていませんか
- 冷蔵庫の送風口に霜がついていませんか
- 冷蔵庫の送風口に食品のビニールなどで塞がれていませんか
この場合は故障ではなく、もしかしたら冷蔵庫に熱がこもっているかもしれません。
冷蔵庫の側面には、冷蔵庫の中を冷やすことでできるエネルギー熱を放出するためのパイプが通っています。
それが壁にくっついていたり上にものがあることで、熱を発散できずに冷蔵庫内にこもってしまうのです。
また、送風口に霜や食品についているビニールなどで塞いでいることもあるので、その場合は霜取りをしたり、食品を入れすぎないようにスペースをあけましょう。
それをしてもやっぱり冷えない、という場合は故障の前兆と思われます。
例えば、こんな状態はありますか。
冷凍庫のアイスが溶けてしまう、氷が作れない
これは冷蔵庫を冷やすためのコンプレッサーの故障が一番に考えられます。
冷蔵室や野菜室まで凍ってしまう(冷えムラがある)
この場合は冷蔵庫内の温度調節ができなくなってきている可能性があり、故障の可能性が高いです。
冷蔵室だけ冷えない
この場合はコンプレッサー以外の場所の故障の可能性があります。
冷蔵庫が冷えなくなったら本当に困りますよね。
ですから、冷蔵庫の周りの環境や霜がないか、送風口を塞いでいないかなども日頃から気に掛けておくといいですね。
水漏れがする
冷蔵庫の水漏れについても、故障の場合とそうでない場合があります。
水漏れを見つけたら、まずここを確認してみましょう。
- 扉が半開きになっていませんか
- 扉を頻回に開け閉めしていませんでしたか
- 蒸発皿(冷蔵庫の下にある水を受ける部分)は正しく設置されていますか
扉がいつにまにか半開きになっていたり、頻回に開け閉めを繰り返すことで、冷蔵庫内の霜が溶けて水漏れになることがあります。
また、蒸発皿を掃除したあとは正しい位置に戻さないと水が漏れてしまいます。
もしくは、蒸発皿自体が破損していないかも合わせてチェックしてみてください。
それでも水漏れが改善しなければ故障の可能性が高いといえます。
冷蔵庫の故障の前兆は主に、「いつもと違う音がする」「冷えない」「水漏れ」です。
これらに気づいたら、まずは冷蔵庫の周りや中の様子を確認してみましょう。
また、冷蔵庫を頻回に開け閉めすることも気をつけないと無意識にやってしまいそうなことですよね。
日頃からちょっと気にするだけで冷蔵庫を長く使えることに繋がりますよ。
冷蔵庫が寿命を迎える予兆はあるのか
冷蔵庫が寿命を迎える予兆はあります。
一般的に、冷蔵庫の寿命は10年くらいと言われています。
そして冷蔵庫の寿命の予兆も、「いつもと違う音がする」「冷えない」「水漏れ」の3つです。
ですから、今使っている冷蔵庫が10年くらい経っていて、かつ3つの状態にのどれかに当てはまるなら、それは冷蔵庫の寿命かもしれません。
でも実際はもっと長く使っている人もいるし、逆にそれよりも短い期間に故障して買い替えたという人もいますね。
じゃどうすればもっと長く冷蔵庫を使えるのでしょうか。
それは一概には言えませんが、やっぱり日頃から冷蔵庫をちょっとでも気にかけてあげることかなと思います。
冷蔵庫の周りは隙間があるだろうか、冷蔵庫にものを入れすぎていないか、などですね。
一人暮らしよりも家族がいる世帯の方がやっぱり冷蔵庫を使う頻度は多いけれど、それでも長く使っている人もいます。
私が使っている冷蔵庫もそろそろ10年経ちますが、いまのところ何も変わったことはなく毎日働いてくれています。
気にかけているといえば、冷蔵庫の周りに適度なスペースを作ること、熱いものを入れない、扉を長く開けたままにしておかないこと、くらいですけどね。
でも最近は、寿命が近くなってきていることで冷蔵庫の様子をもっと気にするようになりました。
ですからあなたも、日頃から冷蔵庫を気にかけた生活をしながら、10年近くなってきたらそろそろ寿命かな、とさらに気にかけてみてください。
異音がしたら危険?
冷蔵庫から異音がしたら注意が必要です。
異音、つまりいつも違う音がすることですが、それも明らかに違う音がすることです。
異音がするときは、コンプレッサーの劣化や故障の場合が多いでしょう。
もしくは、冷蔵庫の上部にある通気孔がホコリで塞がれている場合などにも異音がすることがあります。
普段は低くて小さい音がしますが、異音はそれよりももっと大きいとか、明らかに違う音がします。
- カタカタ
- キュルキュル
- ジージー
言葉で表現するのは難しいですが、普段と比べて明らかに違う音が聞こえてきたら注意してみてください。
ポイントは、「いつもと違う」ことです。
毎日冷蔵庫と暮らしているので、自然と音の違いはわかると思いますよ。
壊れたかも?確認する方法はある?
冷蔵庫が壊れたかも?と思った時、確認する方法はあります。
冷えなくなってきたと感じるなら、まず冷蔵庫内の温度を確認してみましょう。
ちなみに、冷凍庫内の正常な温度はマイナス18℃からマイナス20℃です。
冷蔵室の正常な温度は2〜6℃、野菜室は3〜7℃です。
一度電源を切ってリセットをするのも方法の一つ。
冷蔵庫の中の霜を完全に溶かしてしまうことで冷え方が改善する場合があるので試してみてください。
また、冷蔵庫の冷え方には変わりないのに、電気代が急に高くなった!ということがあります。
それはもしかしたらコンプレッサーが劣化して余計に作動していることが考えられます。
毎月の電気料金をチェックすることも、冷蔵庫が壊れたかを確認するちょっとしたコツですね。
もちろん、冷蔵庫の取扱説明書で確認することも大事です。
まとめ
冷蔵庫はどこから壊れる?かというと、コンプレッサーと扉のパッキンが多いです。
故障の前兆は、
- いつもと違う音がする(大きい、異音がする)
- 冷えない
- 水漏れ
この3つですが、故障ではない場合もあるので、まずは冷蔵庫の周りや中を確認してみてください。
普段何気なく冷蔵庫を何回も開けたり閉めたりしている自分の癖なんかにも気づけたら素敵です。
でも冷蔵庫の音って、なんだかちょっと安心しませんか?
そういえば、私が小さかった頃、居間で昼寝をしていた時、冷蔵庫の音がピタッと止まったときになぜか目が覚めてしまうことを思い出しました。
あのブーンという低くて小さい音が、なんだか子守唄のように聞こえていたのかもしれません。
昔と比べてどんどん進化している冷蔵庫ですが、寿命はいつか必ずきます。
それまでの間、冷蔵庫と少しでも長くおつきあいできるように、故障の前兆を知っておくことや、日頃からちょっとだけでも気にかけることも大事ですね。
あなたの冷蔵庫ライフを応援しています。